土壌汚染と温暖化
土壌汚染は、重金属をはじめとする有害物質や油が土壌に染み込むことで、人体や植物に悪影響を及ぼす環境問題です。
土壌汚染の原因
土壌汚染は、薬品や重金属を扱う工場の跡地や産業廃棄物が不法投棄された場所などで確認されます。また、埋め立て工事に使用されたクロム鉱滓などの「昔は有害と判断されていなかった物質」が原因になって土壌汚染が起こるケースも報告されています。近年では発がん性物質であるダイオキシンが土壌から検出されることが問題となっています。
土壌汚染の影響
土壌汚染の原因となった有害物質は、土壌とその下にある地下水に影響を及ぼします。汚染された土壌で育てられた植物は、根が土壌から栄養分と一緒に有害物質を吸い上げてしまい、茎や葉などに有害物質を蓄積してしまいます。そのため、汚染された土壌で育てられた野菜や果物には、有害物質が多量に含まれることになり食用には適さなくなります。また、有害物質の影響は植物の生育にも及び花が咲きにくくなったり、若芽のうちに枯れてしまったりすることがあります。
土壌汚染の難点
土壌汚染は、大気汚染や水質汚染などと違って汚染状況が目に見えるものではないという特徴を持っています。建物の下の土壌が汚染されている場合、建物を取り壊してからでないと土壌の検査が出来ないということもしばしばです。また、土壌汚染の原因となっている有害物質を除去しない限り、何十年にも渡って汚染が続くことも土壌汚染の難しさであるといえます。
地球温暖化への影響
土壌汚染は、二酸化炭素を光合成で酸素に変換する植物に大きく影響する環境問題です。そのため、地球全体での植物による二酸化炭素の処理能力が低下してしまう恐れが高いのです。また、有害物質の除去作業による環境負荷や汚染された土壌の休養期間なども考えると、地球温暖化に直接的・間接的の両面で関わってくる環境問題であるとも言うことが出来ます。
土壌汚染への対策
土壌汚染を防止し、状況を改善していくための対策としては次のような方法が挙げられます。
不法投棄の監視・取り締まり
産業廃棄物の不法投棄は、ただでさえ把握が難しい土壌汚染の原因の中でも厄介なものといえます。場合によっては素手で扱うことが出来ない性質を持つ廃棄物が混じっていることや、長年に渡って大量に投棄されていることが多いのです。そのため、土壌汚染を防止するためにも早期の不法投棄の取り締まりが重要になるのです。
植物や微生物による有害物質の除去
土壌汚染の原因となる有害物質は、目に見えない大きさで広範囲に渡って存在しています。そこで注目されている有害物質の除去方法が「バイオレメディエーション」です。これは、微生物や植物の力を借りて有害物質を無害化または集約させて除去する方法です。土中の微生物だけでは除去しきれない場合に高い効果を発揮します。
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